ケースプレゼンテーション

症例1


  • 初診時の口腔内所見。左下6番頬側に歯肉腫脹が認められる。

  • 初診時レントゲン。不良補綴物や不完全な根管充填、また遠心根周囲に透過像が認められる。

補綴物とコア、およびカリエスを全て除去したところ。遠心は歯肉縁下まで歯質が失われており、コンポジットレジンにて隔壁を作製した。

左)分岐部相当部での歯列直交断CT像 右)歯列平行断CT像
アーチファクトを嫌い、根管内のガッタパーチャをすべて除去した上でCTを撮影した。遠心根尖周囲から頬側分岐部に向かって骨が欠損していると思われる像が観察される。

ファイル試適の状態。作業長範囲内でサブソニック振動による洗浄を徹底的に行った。

左)分岐部相当部での歯列直交断CT像 右)歯列平行断CT像
根管充填直前の状態。治療開始直後に観察された骨欠損と思われる像は縮小し、治癒傾向が示唆される。

歯内療法開始から6ヶ月後にウルトラフィル3Dシステムにて根管充填を行った。


  • コンポジットレジンにより支台築造を行い、プロビジョナルレストレーションをセットした状態。術前に認められた腫脹等は認められない。

  • 分岐部歯周組織にも問題は認められず、プローブも入らない。

根管充填後13ヶ月後の状態。歯槽硬線の連続性も確認できる。自覚症状も認められない。

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症例2

初診時の状態。右上1番に歯牙変色が認められる。自覚症状は認められなかった。

左)処置前 右)3ヶ月後の状態
不良根管充填および根尖部にレントゲン透過像が認められる。3ヶ月にわたり根管の徹底的な機械的拡大形成ならびにサブソニック振動による洗浄を行ったが、変化は認められなかった。

右)MTAによる根管充填後のデンタルレントゲン 左)歯列直交断CT像
頬側骨壁の厚みは十分であるため、外科的歯内療法の適応と診断した。

フラップを形成した状態。CTから得られた情報を基に骨穿孔の位置を決定した。

左)骨穿孔後の状態 右)根端切除後の状態
死腔なくMTAが充填されていることが確認できる。

骨補填材(異種骨)を充填後、吸収性コラーゲン膜を設置し縫合閉創した。

左)術直後のデンタルレントゲン 右)歯列直交断CT像
死腔なく骨補填材が充填されていることが確認できる。


  • 術後6ヶ月経過観察を行い、コアにグラスファイバーポストを併用したダイレクトボンディング法による最終修復に移行した。ウォーキングブリーチは後戻りを考え、ややオーバーに行った。

  • オペ後21ヶ月および最終修復後15ヶ月後の状態。色調は術直後よりもマッチしている。審美的な治療結果に患者は満足して喜んでおられた。

左)オペ後13ヶ月のデンタルレントゲン 右)歯列直交断CT像
術直後CTと比較すると、術部位において周囲との連続性が獲得されていることが確認できる。

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症例3

H17.1.21撮影 パノラマ写真

初診時 口腔内写真

H20.4.25撮影 パノラマ写真

左上6根治中、根充後のデンタル(H20.6.6~6.13)


  • 根治中

  • 根充後

H22.2.8撮影 パノラマ写真

H23.3.15撮影 パノラマ写真

H24.9.4撮影 パノラマ写真

左上6根治中、根充後のデンタル(H20.6.6~6.13)

フィステルからガッタパチャを挿入したデンタル
左上6の歯頸部辺りに見える (H24.12.18)

H25.1.22撮影 口腔内写真

H25.2.8撮影 パノラマ写真

CT画像により 
左上5に大きな膿瘍が見られる

CT画像により 
左上5に大きな膿瘍が見られる

CT画像により
左上5に大きな膿瘍が見られる

左上5(H25.2.8)

左上5デンタル(H25.2.8)

経過観察中デンタル


  • H25.2.21

  • H25.4.9


H25.6.25

H25.4.9撮影 パノラマ写真

補綴物装着後デンタル(H25.6.25)

CT画像(H25.6.25)

CT画像(H25.6.25)

CT画像(H25.6.25)

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